木工DIY歴35年が伝えるDIYで家具を作る楽しみ
電動工具を使って自分で家具を作ろう。初心者だって大丈夫!簡単な木工をして自分に向けたオーダー家具を作ろう
木工DIYをはじめよう!

「綺麗な箱を作れたら木工DIYはもうなんとかなる!」という考え方

木工DIYも35年以上、楽しませてもらっています。
その自分が最近思うのですが、やはり木工DIYの基本は「綺麗な箱」を作ること。

それがすべてにつながると。

これから木工DIYを始めようとする初心者に向けて

楽しんでもらえれたら、そしてどんどんとのめり込んでいって欲しいなんて
思いから

書いてみます。

ホントに楽しいですよ木工DIY。

まずは箱を作ることを意識しよう

私は箱を作りたいわけではありません
棚を作りたいのです

木工diyを始める第一歩は棚が多いかもしれませんね。

でも棚も箱の仲間です。
底板がないだけですよ

要領は一緒なんです

必要な考えかたは確かにある

きちんと寸法を測る

まずは作りたいものの大きさを測りますよね。
「だいたいこのくらいの大きさで~」
「これがすっぽり入るくらいの大きさで~」と

ここを曖昧にしてしまっては、後々大変なことになりますよ♪

だいたいとか、すっぽり入る大きさとか
ここをシッカリと計画を立てていきましょう。

板の厚さも考えて計画を立てていきましょう。
忘れないように図面を書いておくのは大切なことですよ♪

寸法は材料を用意するにも大切な要素です。

シッカリと墨付けをしていきましょう。
「1ミリ2ミリはなんとかなる」って思いたいけど。

これなりません。

頑張って許せるのは1ミリまですね♪

2ミリは完全アウトです。

直角を意識する

木工diyの基本は直角です。
どこを見ても綺麗な直角が出ていることが大切です。

いかに綺麗に直角を作れるかがポイントになります。
角度が曖昧、切断線が平行になっていないなど、綺麗な箱を作る際に問題になりそうな要素は
材料をそろえているときより、組み立ての段階で見えてきます。

ここで修正をしようとしてもなかなかうまくいかないことが多く、手遅れ状態となることが多いです。

地道でほんとにいやになるときがあるのですが、頑張り抜かないといけない部分でもあります。

一日で完成させようと思わない

意外とこれが大事です。
私は割と簡単な物でも、3製作日で完成に持って行くようにしています。

設計と部材揃え 組み立て 仕上げという3日行程です。

あまり時間に余裕がないDiyerも多いはずです。
私もそうですが♪

一日で作ろうと思っているときの「焦り」って半端ないです。

午前中ならまだしも。

午後になってくると、急速に時間が経つのが加速する気がします。

そうすると。
失敗と妥協が渦巻き、いい物が出来てきません。

そして
焦るあまりに「怪我をする」。
これだけは避けねばなりません。

ゆとりを持った取り組みとしたいところです。

情報を集める

自分が木工を始めたときは、インターネットなんて無かったので、情報源は「本」でしかありませんでした。

又それも
「職人」の話を書いた物が多く、私には出来ない物ばかりで、挫折を促す内容の物ばかりでした。

カンナを使う、のみを使う、手鋸だけを使って綺麗に直角を意識しながら切断をする。
「それをうまくやるにはどうするか?」という内容が多かったです。

「職人でもないし、四六時中、木工DIYをしているわけにもいかないし。鍛錬とか熟練技とかいらん」と思っていました。

そこで衝撃的だった「アメリカン木工」。当時はそう言っていました。

「型」があって、これに合わせて切ったら一発で同じものができあがる。
誰がやっても、いつやっても綺麗にできあがる。

見た目も綺麗で、かんななんていらん。サンダーで削ってしまったら良いのだと。

これですよ♪
私が求めていたものは。

テーブルソーとルータートリマーを主体とした電動工具による木工DIY。

知らないということは損をすることだと、本当に思いました。

「簡単にできる方法」がネットなどで簡単に知ることが出来ます。
本当に便利ですね。

小さな成功を大切に

最初から大きなものを作らないことも大切です。

木工DIYは自己満足が最高の先生だと私は思っています。

だから

自分が良ければ100点なんです。
70点だと思うのならまた直せば良いのですから。
気楽です。

大きなものは「長期戦」になることが多く、道具や環境も十分でなければ厳しいです。
また、一人では作り上げることが出来ず、時として「助手」も必要とします。

完成までの道のりが余りに遠くに感じ始めて、「心が折れて」しまう。
最初は楽しんで作っていても、「いつになったら完成するのだろう」と。

私自身、当時はホームページに「掲示版」というものを設置して、アマチュア木工家のかたから、大きな応援を頂いていました。

それなしには作り得なかったと思えるものが沢山です。

 

自作家具
【初心者が作って来た】木工DIY作品集です。楽し~ので35年もやってます!自分が今まで作って来た木工DIY作品集です。あまり上手とは言えませんが、楽しみながら進んでくることが出来ました。 これから木工DIYを始められるかたの参考になればと思い、紹介しています。...

 

大物は確かにしんどいので、小さいものを色々と作って楽しみ度を上げていくのが良いと私は思います。

なぜ始めは木工が失敗しやすいか

学校での工作失敗体験を引きずる

今でこそ、工作が大好きですけど。

子供の頃は全然だめでした。
大っ嫌いな図工の時間。5段階評価の1とか2でした。

実に情けない。

キライで進むから全然良い物なんて出来ないし
途中で友達と比べられて、引き合いに出されたりで良い笑いもの。

ただただ、劣等感を植え付けられる授業でした。

だから
「ものを作ることはそもそも好きではない」と心の底に
植え付けてしまって。

木工をするなんてとんでもない状態でした。
その感覚って今でも根強く残っていて。

時折作業の途中で思い起こされるときがありますね♪
なかなか拭いきれず、思い切った作業が出来ないときもあります。

なんか引きずってるなって思うときもあります。
しかし

木工DIYは自分が自己満足先生ですから、どんどんと楽しんじゃったら良いのですよ
点数を付けられるわけでもないです、時間も上京によってはたっぷりです。

チャイムが鳴るなんてこともありませんしね。

環境の問題(狭い、暗い、作業台がないなど)

工作ってすごく環境に左右されると思います。
作りにくい環境は結果的に危ないです。

狭い、暗い、作業台がない
この三点はとてもポイントが高いと思うのです。

環境的に許されない場合もありますが、できるだけ
確保出来るようにして欲しいですね。

「狭い」
作業が進むにつれて、どんどんと作業空間は狭くなっていきます。
最初は良くても、材料が増え、端材も増え、使用する工具も増えて。

さらには
途中まで作って来た組み立て物がどんどんと幅をきかせてきます。

作業中に電動工具が接触して怪我をする。
材料が倒れてくる。
端材に躓いて転倒する等
危険因子は多いので、整理整頓と作業工程を考えた動きが必要ですね。

「暗い」
老眼であってもなくても、やっぱり暗い環境は問題があります。

危険の発見が遅れたり、寸法ミスを起こしやすいなど、気持ちもマイナスにさせてしまいます。

できることなら工具ごとの照明を立てることが大切と感じます。

「作業台がない」
私はこれがとても大事だと思っています。

地べたでの作業や材料が不安定な中での作業は正確な切断が難しくなります。

木工DIYに限らず、工作関係は道具の操作より、材料の固定の方が大切であると思います。

不安定な材料保持は、危険も伴います。

趣味の世界ですから、特に怪我には注意しないといけませんよね。

安定した作業台を用意するのは安全対策の第1歩だと思います。

 

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妥協点が緩いから

「大体合ってるからいいか」と材料の寸法や直角に曖昧となってしまう。

ここなんです。
一番の原因は。きっちりとした寸法で部材をくみ上げなくては
形はイビツになり、合わない、曲がってるなど納得のいかないものや使用できないものができあがってしまいます。

部材の精度を上げていくことがポイントになると思いますがそれが実は難しい。

特に同じ部材を数個作ることが求められる木工DIYのおいてここはクリアーしなくてはならない点であります。

 

正確な切断の要となる定規は大切に。スケールストッパー 止型スコヤ

図面を書こう

木工DIYを始めるときって、「ここにこのくらいの棚が欲しい」「このくらいの台が欲しい」という素朴な悩みから始まると思います。

この「このくらいの」をちょっと図面に書いておきましょう。

空間の大きさを測って、実際に作っていくものの大きさを正面から見た図と横から見た図を書きます。

板の厚みを考えて、どうやって組み立てまで持って行くかをイメージすることが良いですね木製棚2

「簡単なもんだから図面なんていらない」と言わずに、書いてみましょう
頭の中で思い描いているのとは違い、いろいろな発見があるので楽しくなります。

木工DIYを35年以上楽しんでいる私も、ラフ図になるときもありますが必ず書いてます。

私はB5サイズのリングノートを使用していて「夢ノート」と名付けて楽しんでいます。

最初からできた部材で作る

木工DIYの難しさに「同じ部材をそろえる作業」があります。
一つだけの部材で作る「カッティングボード」などならいいのですが、大抵は「この大きさの板を2枚、それとこの大きさの板が4枚」などと複数必要なることが多いですね。

そうなると
一気にハードルが上がってきます。

「ヨシ!切ったぞ!」と重ねてみたら、「微妙にずれている」「角度があっていない」などトラブルも多いものです。

先の書きましたが「2ミリ狂っていたらアウト」ですよ。

まして短く切ってしまったものは修正が出来ません♪
ここでガックシです。私も多く直面しました。

でも大丈夫。考え方を変えましょう。

最初から出来ている部材をうまく活用していきましょう。
できるだけ切断する回数を減らすことを考えて計画をしていきましょう。

最近のホームセンターの存在は大きくて。

手頃な大きさに切って商品として売られているものを多いですね。
活用する手はないです。

また
100ショップも良いですね。小さめのものを作るには最適ですね。

ホームセンターのチカラを借りる

最近のホームセンターはスゴイでよね。

少しだけお金はかかりますが、希望したサイズにカットしてくれますし、道具を貸してくれたり、工房を貸してくれたりと。

使いやすい材料も揃っていますから。
余り行くことが無かった方も、一度足を運んでみるのも良いですよ。

目的が変わればホームセンターの見方も変わると思います。
「これなら自分でも作れそう!」という前向きなキッカケをくれますよ♪

自作家具のある生活は本当に楽しい。
ホームセンターのチカラを借りてみて欲しいです。

道具を知ろう。使おう

職人のまねをしてもうまくいかない

「なぜ道具を使うのか」という根本の理由は
1)正確な作業のため
2)作業を効率よく早く行うため
3)安全性が高くなるから
大きいところはこの3点では無いでしょうか

木工DIYを始めようとする。
道具が何もないと、ヤッパリ何も出来ません。
職人でもありませんし、職人を目指しているわけでもないですしね。

職人のまねをしてもうまくいきません。

職人は熟練をしているので大きさだって測らなくても良いし、のこぎりやのみなどの作業も「勘」だけでスパッと決まります。
本当にすごいですよね。

木工DIYをこれから楽しもうとしている場合は、ガイドとか便利な道具は積極的活用していきましょう。
どんな方法を使っても形になれば良いのですからね(笑)

ガイドや治具を使うことは恥ずかしいことではないですよ♪
こんなのがあります。コーナークランプ9

平行スライダー4
私も積極的に使っています。

少しずつで良いので、必要性を感じたら購入して行かれると良いですよ。
最初に何からそろえたら良いかなどは、コチラの記事に載せてます。

 

DIYを始めるのに最初に必要なのは、のこぎりか?手道具について!DIYを始めるときに必要とされる手道具について記載した。必要の応じてそれ得ていくのが賢明と思われるが、最初にそろえておきたい物を中心に紹介した。...

 

ブランド品でなくても大丈夫(結局二つ欲しくなるから)

さらに楽しくなり電動工具が欲しくなってくるのは必然的です。

だって

手道具より、もっと早く、正確に出来るから。

早くに買っておけば良かったなんて思うことはすごくあります。

電動工具は「ヤッパリ、マキタだ」と余りこだわらなくても良さそうです。
余りに安いものはちょっといただけないものもありますが、
なんとしてもトップのメーカー品でなければならないということもありません。

最初に買った方が良いドリルドライバーなどは、後々もう一台欲しくなります。
作業が変わるたびに、ビットという先端部分を交換しないとならないのは手間です。

効率が非常に悪いですね。

そうなると2台目が欲しくなります。
まずは2流メーカーのもので手応えを感じてみるのもいいかと思います。

私はリョービさんのが多いですよ♪

でも
一台しか買わないだろうと思うもの(スライドマルノコ、テーブルソー、自動カンナなど)は、妥協せずに欲しい機種を買われた方が良いですね。

丸鋸を買いたいのだったら先にスライドマルノコ

これだけは「話しておきたい」です。

マルノコ「思ったほど使いません」「危険です」
大工さんになるのでしたら、マルノコですけど。スライドマルノコ

木工DIYで家具を作りたいのでしたら、「スライドマルノコ」を買ってください。
スライドマルノコのほうが安全性が高く、使用頻度も高いです。

私は一度もマルノコ使わないで、家具を作り終えることがほとんどですね。

 

マルノコ
買ったけど全然使わなくなってしまった工具たち。最初からは要りません。木工DIY を始めるのにも道具が必要です。でも思ったほどつかないものもあります。危険性も高いものはなおさらです。木工DIY を35年やってみて余り使用しないものをまとめてみた...

 

価格的にスライドマルノコの方が高いので、購入に躊躇してしまうのですが、出来ることならちょっと頑張ってマルノコの選択は2番手にして欲しい。

このあたりの記事はここに載せています。

 

slide saw1
【電動工具】価格は少し高いですが安全を買うつもりでスライドマルノコを使おう!木工DIYをする上でケガをしたくはない。安全性の高いスライドマルノコを使用しましょう。丸鋸は危険ですよ♪...

 

塗装はあえてしないのもいいと思う

最近の木工は濃い色がはやっているので、ナチュラルに仕上げるのは少ないのかもしれません。

自分はダメなんです。着色系。

それは
数多く、「塗らなきゃ良かった」と思うことが多すぎたからです。

頑張って形にも持って行っても、サァッと色を入れた時点で「自分の思っていたイメージと違う!」と思うことが多くて。

でも一筆入れたら後戻りは出来ません。
オイルで仕上げる着色系オイルフィニッシュならまだしも、ペンキみたいなものは木材の表情を潰してしまう気がしてならず、いつも後悔をしてしまいます。

価値観の違いですが。
色を塗らず、クリアーで仕上げるのもいいと思います。
その際におすすめしたいのは

オスモクリアー

私はこれ一択です。缶オープナー3

ニスのように「塗膜」を作らないので、しっとりした仕上がりになるので気に入ってます。
時間とともに「飴色」に変わってくる木肌が好きなんです。

 

ナチュラルにしたいときは木工用塗料はオスモクリアーがおすすめ!DIY歴35年のkantandiyですが、塗料について思うことがあって書いてみたい。 木の風合いが好きなので、「無塗装」の時も実は...

 

まとめ。箱作りがすべてにつながる

「綺麗な箱を作れなかったら、何をやってもうまくいかないぞ」

これは亡くなった父がよく話していた言葉です。
私の父も木工DIYをしていて、小さいときから色々と教えてもらいました。

当時、私は「そんなことがあるもんか」と、思っていました。

しかし、色々と作品を作っていくうちに「言えてるな」と。
つくづく思うようになりました。

どうしたら綺麗に正確に、そして簡単に作ることが出来るかをいつも意識している自分がいます。

ここに早くから気付くことで、木工DIYの楽しみ方もずいぶんと違うと私は思います。

そのための道具であったり、環境であったり、はたまた情報であったりと。
それをそろえていくのも、楽しみの一つです。

徐々に失敗も少なくなり、長期にわたり楽しめる趣味として続けていけると思います。
木工DIYは本当に楽しいです。

皆さんもどんどんとのめり込んで(笑)
楽しんでいきましょう。

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